ピラティスインストラクターを目指す際、「どの資格を取得すればよいのか」「資格によって何が違うのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
ピラティスの資格には、民間団体が独自に認定する資格のほか、海外の公的な資格制度に基づくものもあります。
今回、ロンドンピラティスアカデミー日本校(LPAジャパン)では、元阪神タイガースの赤星憲広さんを迎え、代表・桔梗有香子との対談を行いました。
対談では、英国のピラティス資格制度や指導者教育の特徴、日本で英国の資格を取得できる仕組みについてお話ししました。

対談の中で、赤星さんから質問があったのが、ピラティスの「公的資格」と「民間資格」の違いについてです。
日本では、ピラティスインストラクターになるための統一された国家資格制度は設けられておらず、さまざまな民間団体が指導者養成講座や資格認定を行っています。
一方、英国には、国の資格規制制度のもとで認定される職業資格があります。

民間資格は、企業や教育団体などが独自に定めた教育基準や認定制度に基づいて発行する資格です。
学習内容や受講時間、試験方法、更新制度などは、資格を発行する団体によって異なります。
そのため、同じピラティスインストラクターの資格であっても、教育内容や評価方法に違いがあります。
民間資格にも、長い歴史を持つものや、質の高い教育プログラムを提供するものがあります。
資格を選ぶ際には、名称だけでなく、実際に何を学び、どのような評価を受けるのかを確認することが重要です。

英国では、Ofqual(英国資格・試験規制機関)が資格や認定機関を規制する制度があります。
Ofqualの規制対象となる資格は、定められた資格要件や評価基準などに基づいて設計・運営されます。
LPAジャパンが提供する「Level 3 Diploma in Teaching Mat Pilates」は、英国の資格認定機関YMCA AwardsによるOfqual規制資格です。
ピラティス指導に必要な専門知識や実践的な指導能力を、所定の学習内容と評価を通じて身につけていきます。
それぞれの教育内容や認定基準を理解したうえで、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。

対談では、赤星さんから、桔梗代表が英国の資格教育を日本に導入した理由についても質問がありました。
桔梗は以前から仕事で英国を訪れる機会が多く、現地でパーソナルトレーニングやピラティスのレッスンを受けていました。
その際、印象に残ったのが、指導者の専門知識や指導技術の高さでした。
初めて担当する指導者でも安心して身体を任せられると感じることが多く、どのような教育を受けてインストラクターになっているのか、関心を持ったことが始まりだったといいます。
英国のフィットネス教育や資格制度について調べる中で、公的な職業基準に基づく教育の仕組みを知り、その学びを日本でも提供できないかと考えるようになりました。
その後、英国の関係機関との協議や必要な手続きを進め、LPAジャパンで英国の資格制度に基づく教育プログラムを提供できる体制を整えてきました。

英国の資格制度に基づくピラティス指導者教育では、エクササイズの実践だけでなく、その背景となる専門知識も重要です。
LPAジャパンでは、主に次のような内容を学びます。
1. 解剖学・生理学
骨格や筋肉、関節の構造、身体の働きなど、ピラティス指導の基礎となる知識を学びます。
身体がどのような仕組みで動くのかを理解することで、エクササイズの目的や注意点を考えられるようになります。
2. 身体評価
関節可動域(ROM)の測定や動作評価などを通じて、一人ひとりの身体の特徴を把握する方法を学びます。
身体の状態を感覚だけで判断するのではなく、測定結果や動作の観察を組み合わせて評価することを大切にしています。
3. プログラム作成
身体評価の結果や受講者の目的を踏まえて、エクササイズを選択し、プログラムを組み立てる方法を学びます。
短期・中期・長期の目標設定についても考え、一人ひとりに合わせた指導を目指します。
4. ティーチング技術
ピラティスでは、インストラクター自身が正しく動けるだけでなく、相手に動きを分かりやすく伝える能力も必要です。
LPAジャパンでは、対面授業でのロールプレイングや指導実習を通じて、実際に教える経験を重ねます。
指導者役と受講者役を経験しながら、説明方法や声かけ、動作の修正方法などを学んでいきます。
対談の中で、赤星さんからLPAジャパンの強みについて質問がありました。
桔梗代表は、特に大切にしている3つの考え方を紹介しました。
① 根拠を持って指導できるインストラクターを育成する
身体評価の結果を踏まえて、なぜそのエクササイズを選ぶのかを説明できる指導者を目指します。
② 現場で活躍できる実践力を身につける
LPAでは、実際の指導現場を想定したティーチング実習を重視しています。
知識を学ぶだけで終わらず、学んだ内容を指導に活かせるようになることが目標です。
③ 資格取得後も学び続けられる環境をつくる
資格取得は、指導者としてのゴールではなくスタートです。
LPAジャパンでは、卒業後の交流会やスキルアップのための勉強会などを通じて、継続的な学びを支援しています。
対談では、これからのピラティスの可能性についても話が広がりました。
日本では、ピラティスというと若い女性のボディメイクや姿勢改善をイメージされる方も少なくありません。
しかし、ピラティスは年齢や体力、運動経験などに合わせて内容を調整することができるエクササイズです。
桔梗代表は、40代、50代、60代以降の方にも安心して運動を始めていただけるよう、適切に指導できるインストラクターを増やしていきたいという思いを語りました。
赤星さんからも、現役時代のけがの経験や、引退後の身体づくりについてのお話がありました。
ピラティスは、さまざまな年齢や目的を持つ方の運動習慣を支える選択肢の一つです。
そのためにも、身体の状態を理解し、安全性に配慮しながら指導できる専門人材の育成が重要だと考えています。
対談の終盤、桔梗代表はLPAジャパンが目指す教育機関の姿についてもお話ししました。
目標としているのは、単に受講者数が多いスクールではありません。
LPAで学んだ卒業生が指導の現場で活躍し、その指導を受けた方々の生活や身体づくりを支えられること。
そして、指導者としての知識や技術を継続的に高め、ピラティス業界全体から信頼される人材を育てることです。
英国の資格教育を通じて、専門知識と実践的な指導力を備えたインストラクターを育成し、日本のピラティス教育の発展に貢献していきたいと考えています。

英国の公的資格と民間資格の違い、LPAジャパンの教育方針、スポーツとピラティスの可能性など、今回の記事で紹介した内容について、対談動画は今後本ページにて公開予定です。
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LPAジャパンでは、ピラティスインストラクターを目指す方に向けて、オンライン説明会を開催しています。
説明会では、英国の資格制度やカリキュラム、学習方法、資格取得後の活躍の可能性などについてご案内しています。
英国の公的資格に基づくピラティス指導者教育に興味をお持ちの方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
ロンドンピラティスアカデミー日本校(LPAジャパン)
公式サイト:https://londonpilatesacademy.jp/